光の教会 安藤忠雄の現場


光の教会 安藤忠雄の現場」を読みました。筆者は「磯崎新の都庁」の平松剛さんです。


光の教会―安藤忠雄の現場

光の教会―安藤忠雄の現場


都庁もよかったのですが、光の教会はさらによかったと思います。一種独特な文体がありますが、もうすでに著書一作目にして完成していたわけですね。


平松さんのノンフィクションは、会話が生き生きとしています。それが人物をよく映し出しています。


光の教会では、安藤忠雄がいかに低予算でシンプルな教会を建てるか、そして建築家の持つエゴみたいなもの、をよく説明しています。さらに現場を預かる工務店の社長、現場監督、安藤事務所の担当者の思いがよく伝わってきます。いやあ、都庁よりもよいです。都庁を読んだ方は、すべからく、光の教会もお願いいたします。