氷結の森

熊谷達也先生の「氷結の森」を読みました。


樺太と大陸を股にかけた柴田矢一郎の冒険譚ですね。なかなか古風なスタイルの小説ですが、直木賞受賞作の「邂逅の森」よりも物語に広がりがあって、楽しめました。「邂逅の森」は基本的に、クマとの闘いがベースでしたが、「氷結の森」では、祖国よりも大事なモノって、結局、人と人との約束だね、というのがテーマだったと思います。


直木賞受賞作よりも進歩しているなあ、という感じ。おすすめです。

氷結の森

氷結の森