千年樹
荻原浩先生の「千年樹」を読みました。
自分のなかではかなり評価の高い「四度目の氷河期」以来の荻原浩先生の作品です。
芽吹いてから、伐採されるまで、ひとの営みをながめてきた樹齢千年のクスノキの話。短編集です。
クスノキは、芽吹くまでの経緯がちょっと怨念が入っているので、ひとのいのちを吸い取っているかのように働きます。時代時代のクスノキをめぐる人間の話です。
かなり古い時代の話も入っておりますので、いままでの荻原作品とはその点異にしております。意欲作といえば意欲作ですが、ちょっと時代考証の点であさいなあ、と思えるところも。そんなところもあって作品に入り込めませんでした。ちょっと不完全燃焼。残念。
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/03/26
- メディア: 単行本
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