ようやく完結したローマ人の物語。
最初から読んでますから、読者としても15年。ようやくという感じです。
しかし、衰退期に入ってからのローマ人の物語は、もういいや、という感じでした。最初から読んでいる読者にとっては、塩野七生先生のいいたいことはもう十分伝わっているし。そりゃほろびるわな、という感じでした。したがって、面白かったのは、カエサルからアウグストウス、その次くらいまでかな。五賢帝くらいでやめてもよかった。
しかし1年に1作というペースを守ったのは見事。流転の海の宮本輝先生にも見習っていただきたい。