太陽の塔、と他人と関わらずに生きるには


ついでに軽い新潮文庫の読み物を2冊
森見登美彦さんの「太陽の塔」と池田清彦さんの「他人と関わらずに生きるには」です。


太陽の塔は、日本ファンタジーノベル大賞受賞作だそうですが、まあ、言葉遣いとかは、面白いものがありますけど、大賞ほどのもんかなーと言う感じ。ユニークはユニークだけど、もうこの手は森見さんは使えないから、今後どういう作品を書くのでしょうか。ちょっと心配ですね。太陽の塔 (新潮文庫)


池田清彦先生の「他人と深く関わらずに生きるには」は、論理の組み立てとかは、分かりましたけど、池田先生は、論理で書き進めて遊んでいるんだな、という気がしました。世間のいうところの逆説、また逆説を書き連ねているだけ。まあ、本業が構造主義生物学という先生ですから。他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)


「先生の本、読んで僕もそういう風に生きてみようと思います」なんて、池田先生にいおうものなら、「ああ、あれは、そういうふうに書いただけだから、こまっちゃうんだよな」とか言われそう。


こんな考えもあるんだ、というテキストとして暇つぶしくらいに、どうぞ。読んでも「他人と深く関わらないで」生きることはなかなか、難しいです。