インターネットの原稿料


烏賀陽(うがや)弘道さんが、音楽コラムをやめたという記事を連載で読みました。


やめるという理由は、原稿料とのこと。400字詰め原稿用紙で1枚1000円だったというから、それは安すぎるよ、と思いました。


日本のアニメーターの給料が安いのは、虫プロが初のテレビアニメの鉄腕アトムを始めたときのアニメーターの手間賃を不当に低くしたためだ、というのは有名な話ですが、それと同じことがネットでの原稿料にも下手をすると当てはまってしまいます。


そういう意味では、やめてよかったね、と思いますね。
しかしながら、烏賀陽さんでなくても、不当に安い原稿料でネットの仕事を受けているライターさんはたくさんいらっしゃるわけです。リクルートとかは、ものすごい安いらしいです。取材では出張なんて論外。あと、gooもすごくやすかったと聞きました。いくらかは忘れましたけど。オールアバウトはどうですかね。


結局ライターは、ネットで名を売って、活字で稼ぐ、という考えがあるために、不当なネットの原稿料を我慢しているわけですね。まあそれも、だんだん「ビジネスモデル」として成り立たないということにようやく気づき始めてますね。


活字の世界はジリ貧だという烏賀陽さんの見方には同意しますし、プロのライターがこれからどうやって食っていくかという危機感も共有できます。もうよほどのレベルの原稿でないと、メシも食えないってことですかね。むずかしいなあ。