BoichiのHOTEL
2006.6.1号の週刊モーニングに掲載されているBoichiのHOTELは、
非常に面白い作品でした。
地球温暖化で人類が絶滅した後、2700万年にわたり生物のDNAを守った
HOTELの物語です。
ストーリーが荒削りなところもあります。
主要なキャラクターは3人(?)ですが、
そのうちの2人は性格決めが、さほどされていない。
もう一人、主なキャラクターと思われる博士が冒頭出てきますが、
いなくてもまったく困らない。
「私たちの子ども」のDNAが、なぜそこに存在するのか分からない。
ある意味、破綻しかけている。読み切り47ページだからかなあ。
ただ、読ませてしまうのは、コンピューター・ルイの存在感が確かなもので、
けなげだから ? 人類にゆだねられた使命を果たすために2700万年もがんばった姿に
説得力を持たせることができたから、でしょうか。
Boichiさんは、作品ごとにけっこう作風がバラバラみたいですね。
エロマンガ家って面もあるんでしょうか。
とにかく、HOTELは、いい作品でした。
SFを描くために、大学で物理を学び、さらに大学院で映画演出を習得したとか。
そのプロフィールにも納得です。
絵柄は、もうちょっと軽くしてもいいかなあ。