さらば小泉 グッバイ・ゾンビーズ


カナダ人ジャーナリストのベンジャミン・フルフォードさんの
さらば小泉 グッバイ・ゾンビーズ Say Good-bye to Zombies (光文社ペーパーバックス)を読みました。


小泉政権誕生5年で、各新聞とも節目ということで、
小泉政権をふりかえる企画記事を掲載しております。


小泉純一郎さんが総理になって、いろいろ変わりました。
目につくのは、政策決定のプロセスでしょう。


これまでは、自民党総裁の総理は、自民党という政党にのっかっていましたから
自民党内の民主的な手続きをふまえて、政策をきめていたのが、
小泉になってからは、強行突破とか、手続き無視のオンパレード。


あげくの果てに、党議拘束を破って郵政法案に反対した議員を
除名し、さらに念を入れて刺客とかいうバカ候補をたてまくり、
テレビの注目を独占し、自民党が大勝したことは、記憶に新しいところです。


で、手続き無視して、だれが政策(改革とかいってる)を
決めてるのかといえば、経済財政諮問会議だったり、
小泉が寄ってたつ財務省だったりするわけです。


で、フルフォードさんは、この政策決定プロセスの変化について
小泉がバカだから、丸投げしてるんだ、と解釈してます。

以下引用です。

 小泉純一郎は、日本の政治史上、、最低の部類に属する首相であると。どこが最低かといえば、以下の3点があげられる。
 まず彼が、無能であること。政治家としてあるべき教養も、知識も持ち合わせていないばかりか、判断力もないこと。そして次は、彼には、人間としての健全な精神がないこと。自分を歴史上の人物に重ねて悦に入るのだから、「精神鑑定」が必要かもしれない。
 そして、最後は、これが最も重要な点だが、彼には国民に対する愛情が決定的に欠けているということだ。

まったく、その通りです。小泉は、たぶん国民をバカだと思っている。
もしくは、秘書官の飯島勲さんとか、竹中平蔵さんとかが、
国民ってのは、アホで、簡単にコントロールできる存在だと思っている。


ポスト小泉が盛んにいろいろいわれてますが、
小泉と同じ手法をとるであろうことが予想される人物、
安倍晋三さんを支持するようでは、
ちょっとなー、と思いませんかね。
安部晋三さんをかつごうとしている若い議員の人、山本一太さんとかは、
興奮しているようだから、もう、ほっといたほうがいい気もしますが、
いろいろと安倍も取り巻きが、うさんくさいよね。
選挙区訪問していろいろ聞いてまわりたいくらい。


だからといって、財務省の言うことを右から左にいっている
泣きべその谷垣禎一さんとか、
福岡県に選挙区はあるのに、なぜかべらんめえ調で、
子供のころの作文で「ぼくのおじいちゃん」吉田茂をアッピールしている
麻生太郎とかがいいとは思わないし、
プライドが高くて、周りはみんなバカだとおもっていそうな
福田康夫さんがいいとも思いません。


長くなりましたが、フルフォードさんは、
小泉退陣後、日本は、財政破綻がいよいよ表面化し、
国民は大変な痛みにさらされる、その前に日本人は目覚めなくてはならない、
といっております。


増税するまえに、政府のリストラのほうが先だともいってます。


全面的に賛成です。民主党も政権獲ろうするなら、
政府の大胆リストラをかかげればいいのに。
しかし、労働組合が支持団体だからねえ。


民主党は、自民党を敵にするんじゃなくて、
ぶくぶくの中央省庁を敵にして、
これを今度の選挙の争点にすればいいんじゃない。


とにかく、フルフォードさんの本は、参考になりました。
ただ、中丸薫さんとつるむのは、やめたほうがいいのでは。
よくしらないけど、なんでもかんでも、「陰謀」とかいっている人は、
やばいような気がする。