地球温暖化

竹村真一さんが主催している地球大学に行ってきました。


地球大学とは、名前はたいそうですが、
ようは、地球環境についていろいろと考えましょう、というセミナーです。


地球環境というテーマだと、
けっこう手前勝手な正義を振りかざすような議論か、
または、そうはいってもこちとら、電気を使わないと生活できないんだよ、と
聞きながらどうしてもかんじてしまうような議論のための議論に
おちいりがちですが、
竹村さんの話は、受け入れやすくて好きです。


ようは、知ることから始めて、できることからやりましょう、という
ことなんですね。ユーモアがそこはかとなく、漂います。


それで、今週のお題は、地球温暖化でありました。
地球シミュレータを使った研究を行っている
地球環境フロンティア研究センターの江守正多さんを
招いて、温暖化のシミュレーション映像をまじえて、
話は進行しました。


とりあえず、出た話を列挙します。

21世紀末までに気温は平均1.4〜5.8度程度上昇

地球全体の平均気温はだいたい摂氏15度程度だが、
21世紀末までに大気中の二酸化炭素の増加でするシミュレーション結果が出ている。シミュレーション結果に幅があるのは、仮定する諸条件のため。

北極、南極、ヒマラヤ山地は平均以上に気温が上昇

気温上昇は、地域によってばらつきがあり。
局地ほどではないが、大陸では平均以上に気温が上昇する。

雨の降水量にも変化が生じる

アマゾンやアメリカの穀倉地帯などでは、乾燥して、砂漠化が進行するかも

さらに悪いシミュレーションも

今回のシミュレーションには、まだ森林の減少や
土壌の露出による二酸化炭素取り込み量の減少といった
条件は加味されていない。

温暖化はいったりきたり

温暖化と降水量の変化は、一方的に進行するのではなく、
変動しながら進行する


増え続ける二酸化炭素をこれ以上少なくても増えないようにするには、
二酸化炭素の量を現在の水準の3割程度にカットするような
大胆な取り組みが必要とのことです。


まじですか。


ヨーロッパでは、もう温暖化は不可避だわーということで
なんとか気温2度上昇くらいに押さえられないか、とか
議論しているとか。参考:気候変動 +2℃
気候変動 +2℃


そのヨーロッパも温暖なメキシコ湾流の流れ次第では、
温暖化どころか、寒くなる心配もあるそうですから、
これはこれで心配です。


で、なにをいいたいかっていうと、
問題が大きすぎて、手がつけられない問題ですね、温暖化は。
クールビズくらいなら、いいし、
マイナス6%削減クラブとかなら、やろうか、という気にもなります。


でも、増えないようにするには、7割カットよ、7割。
自動車は、間違いなく、電気とかにして、
発電は、もう家庭に燃料電池
工場とかは、自分で二酸化炭素出さないようにやってもらうとか。


でもこれは、日本だけではどうしようもないんだよね。
アメリカと中国がねー。



アメリカは、極端から極端に走るから、取り組むだろうけど、
中国はやるかな。わからん。


まあとにかく、ちょっといろいろフォローしたい問題ではあります。


地球大学は、毎週水曜日、午後7時30分から
東京は大手町。大手町ビルの大手町カフェでやっているようです。