耐震偽装

仕事の関係で細野透さんの耐震偽装を読みました。


勧められて読みましたが、
マンション選びのアドバイスは、当たっているところは、多いです。
「購入前に勉強して、だまされないようにいいマンションを買ってね」
ということにつきます。


皆様、マンションは玉石混淆だからね。
楽して、安くていい物を買おうとしてもだめよ。
ヒューザーは結局「安かろう悪かろう」だったわけですから。


細野さんは、構造設計の学科を卒業しているようですが、
肝心の“得意”分野では、眉唾なようです。
現役ばりばりの専門家が指摘しておりました。


2000年から導入された限界耐力計算という構造計算方法を
細野さんは、目の敵にしています。
しかし、限界耐力計算は、姉歯一級建築士が使っている方法でもないんですよね。
ただ、限界耐力計算方法を使うと、従来の構造設計よりも
一見弱い建築物が出来るとかで、だめーと細野さんは言っています。


その根拠は、地震が来たら被害額はこうなる、ということを
リスク計算する手法を使うと、
限界耐力計算の建物では、被害額を大きく見積もる
コンサルタントがあるっていうだけ。


そのコンサルタントによる被害額の想定方法については、
ふれていないから、まあ片手落ちです。
盲目にコンサル信じてどうすんのよ。


現役の専門家からすると、
「細野さんは限界耐力計算法をしらなかったんじゃないの」と
いっておりました。
細野さんは、限界耐力計算について、
けっこう乱暴な説明を著書でしています。


フォローの意味もあってか、今発売の日経アーキテクチャーに
限界耐力計算法について細野さんが原稿を書いているとか。


うーん、むずかしいね。構造計算。
やはり、現役の専門家じゃないとわからないみたいです。