兵士になれなかった三島由紀夫


「兵士に聞け」シリーズの最後の締めくくりらしい。しかしもう時代は「兵士に聞け」という時代ではなくなってしまいました。米国の軍事的庇護から日本は抜け出すべき、とはとても思えず、このまま庇護の傘のもとでなんとかごまかしたいという感じがしますね。日本の軍事的独立などはまったく意味なし。第七艦隊だろうが、海兵隊だろうが、ナンセンス。軍事的な暴力装置の意味がどんどんなくなっているような気がします。


という意味で「兵士」のシリーズも優れてジャーナリスティックな作品でしたが、ちょっと時代があわなくなってきたなあというのが感想。いまさら三島というのも…


「兵士」になれなかった三島由紀夫

「兵士」になれなかった三島由紀夫