高校生の性感染症調査


1月23日に日本泌尿器科学会のプレスセミナーがありました。その際、これまで見たこともなかった調査研究がありました。


宮崎県の高校生を対象にしたクラミジア感染の大規模調査研究です。


調査をしたのは、旭川医科大の今井博久先生です。すでに新聞報道もされていましたが、知らなかったもので、少しだけメモしておきます。


調査対象となったのは、セックス経験がある高校生で、女子は1270人、男子は827人。このうちクラミジアに感染していたのは女子が167人、男子は55人。女子の感染率は13.1%、男子は6.7%。


アメリカのハイティーンを調査した性感染症の大規模調査があったらしいのですが、その場合の感染率は平均4%くらい。つまり日本の高校生(この場合は宮崎ですが)はかなり高いといえるのだそうです。


調査ではセックス時のコンドームの使用も聞いています。


感染している女子高生 しない19.9%  ときどき15.8% いつもしている4.1%
感染している男子高生 しない10.7%  ときどき9.7%  いつもしている1.3%


性体験の人数も調査項目にありましたが、これは印刷のペーパーにはなく、スクリーンでの報告のみ。3人以上になると、感染率がぐっとアップする傾向にあるようです。


クラミジアは感染しても、痛みなどの症状が出ないため、気づかずにいることが多いとのこと。そのために感染も広がるようです。


ようは、コンドームして、あんまり多くの人とセックスはしないでね、ということですが、なかなか学校も家庭も子どもに面と向かって言いにくい。


こうした数字はなかなかおおっぴらに語れないかもしれませんが、それこそ高校生に感染率を示してやったら、意識が変わるとこもあるんじゃないかと思いますが、どんなもんでしょうか。