佐藤優氏講演会
三省堂書店で行われた佐藤優氏の講演会に行ってきました。いすに座った聴衆100人くらい。立ち見も30人くらい。ほとんどが男性です。
先日の「国家論」の本に則したお話でした。教養が足りないのでほとんど内容は分からず。
結論部分のみ理解できたところ。
- これからのキーワードは国外にあっては「第三次世界大戦」、国内にあっては「貧困」
- こうした危機の時代にあっては、排外主義的な動きをあおるような稚拙な物語(フィクション)がはびこる心配がある。キリスト教原理主義やイスラム原理主義はまさにそれだ
- 私がこういって警戒をならすのも、ロシアでそうした動きをみてきたからだ
- ロシアにあってひとつの物語は、民主主義、自由、情報公開などの啓蒙的な思想。もう一つはナショナリズムだった
- ソ連が崩壊して東欧や中欧が不安的になった時、民主主義、ナショナリズムは人々を動かす物語になったが、ロシアの知識層はフィクションであることに気づいていた。その一方で二重構造に気づいていない国もあった。そうした国ではナショナリズムが暴走し、不幸がばらまかれた
- そういう意味で知識層が社会を動かす思想(この場合物語ととらえていいのか?)をうまくつむぎだすことは必要で有用。しかし日本はエリートや知識層という言葉自体にアレルギーを起こす人々が多いので、そうした知的エリートが責任を果たしていないことにつながっている
- 物語を紡ぎ出すうえで、編集能力は大事だ。難しい内容を平易にかきかえたり、飲み下しやすくする作業=編集だから
いまの日本にどんな明るい未来の物語を描けるかはう〜ん、分からず。