新規の道路はもういらない


硬軟あわせてなんでも書いているから、もうなんだか分からないけど、国内政治はめちゃくちゃな状況ですね。


民主党が昨年の参院選で大勝してしまったものだから、インド洋の海上給油のための法案は国会を通らないし、08年度予算案もどうなるんだか。年金財源を確保するために消費税をアップするという期限付きの分かり切った話も積極的にオープンにしていない雰囲気。いやな話はみな先延ばし。自民党は総選挙も先延ばししたいみたいで、ひきつった笑顔が見ている者をぞわぞわとした気持ちにさせる福田首相とか、事務所の経費問題をなんとか乗り切った伊吹幹事長あたりは、しきりに観測気球をあげて探りをいれています。


しかし、新年の新聞各紙を見ていると、悲観論が満載です。GDPは先進国の下位グループになり、子供もいよいよバカに。「日本の黄金時代は終わったな」とかいう記事もあったりして、団塊世代のおじさんたちと違って、黄金時代にあんまりいい思いをしていない30-40代としては、かなりむかついてきますね。もうあんたら早く引退してくれ、と。


ということで、08年はいきなりの株価急落に見舞われたこともあり、かなりヤバイという気がして焦ってます。仕事もこのままでは無くしてしまうかも。もうだらだらしていると、イライラしてくるので早く総選挙してくれよ、という気持ちです。


毎日新聞世論調査によると、次の総選挙で民主党に「勝ってほしい」という回答が46%。対する自民は33%だそうです。


衆院選:勝利期待は民主46%、自民33%…毎日新聞調査
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080106k0000m010083000c.html


ひきつり笑いの福田さんも「ダボスに行きたい」とかいっている場合じゃないと思うんですが。早く総選挙をやろうという点に関しては、民主党に賛成です。


でその民主党が、自民党を総選挙に追い込むためにごねているのが、ガソリンなどに課税されている揮発油税暫定税率撤廃の件。


平成20年3月末までの暫定税率が撤廃されれば、ガソリンは1リットルあたり25円もお安くなります。これは是非撤廃してもとの税率にもどしてもらいたい。だいたい暫定と期限きっているんだから、昔の人はもうこのころには、道路もばっちり整っているんだろうと思っていたに違いない。もう十分です。


国交省は、徹底されちゃうと道路特定財源が1400億円も目減りしちゃうから、あわててますけど、だいたいもうこれ以上、どこに道路がいるのさ。地方の気持ちは都会のもんには分からんとか言われそうですが、もともと地方出身なのでよく事情は分かっているつもり。それでも新規の道路はもういらんでしょう。


そういっても国土交通省は、現状のまま道路特定財源を維持することを前提に、平成20-29年度の10「道路の中期計画」をすでに策定しています。10年間の道路に投入する総費用は計画ベースでなんと65兆円。「国破れて道路あり」という感じ。


だいたいこの65兆円とかいう数字もとても下から積み上げて作った数字じゃないよね。これまでの実績に伸び率かけて、ちょんちょん。でもいったん閣議決定されてしまうと錦の御旗みたいになって大変なプレッシャーになるんですね。これまで見てきた感じでいうと。


なんとか見直してもらわないと、「民はまずしいけど、道路だけはそれなりに整っている国」になってしまうと思いますが、どんなもんでしょうか。地方は道路ほしいのは分かるけど、過疎はもうとめられません。宮崎県の東国原知事も「地方にはまだまだ道路が必要だ」とかいっているけど、財源わたせば自分たちでやってくれるかしらん。とにかく道路の件、揮発油税暫定税率に関しては、民主党にごねてもらわないと。小沢さんは総選挙で勝って政界引退してほしいけど。