低下傾向


小五の娘のテストの成績が低下傾向です。12月の塾内のテストで国語58、算数59、理科52、社会67の偏差値。


国算2科目で偏差値61といえば、まあまあといえるんでしょうが、それぞれの偏差値が50台というのでは、困った感じ。


締めるところは締めて、遊ぶときは遊ぶという方針でこれまでやってきましたが、そこは小学生ですから、遊びたいですね。そりゃそうだ。冬休み講習では、見た目にも塾にいくのがだるそうでした。かわいそうです。


いったい教育ってなんなんでしょうか。私自身、地方の公立高から東京の私立大に入りましたから、なんともえらそうなことはいえないんですけど、子どものころからこんなに勉強しないとだめなんですか。娘は、小五ですけど、毎日夜の10時過ぎまで勉強して、寝るのは、11時すぎ。来年になったらもっと遅くなることは目に見えています。


そりゃ疲れるよなあ、と大人でも思います。反抗もしたくなるよね。


12月29日の日経朝刊で元大蔵省財務官の榊原英資さんが教育改革について原稿を書いていました。


要旨は、こんな感じ。格差社会は、もう決定的に進んでいる。世界的に、知識や知恵、付加価値がついた情報が高価値で売れる時代になっている。世界でもうけていくには、知識・情報・知恵を集約した商品を売らなくてはならず、そのための人材育成が必要。教育が非常に大切。しかし、初等・中等教育の段階から、公立と私立の格差がついてしまうと、小学生の段階から塾にいけるだけの資力をもった家庭の子が圧倒的に有利になり、そのために格差が少しずつ固定化していくだろう。そうしないためには、公立の小学校の段階から、習熟度別の学習、つまり成績順のクラス分けなどにするほうが、実は、格差が固定化しないんじゃないか。


こんな感じ。ちょっとゆがめてとらえているので、直接記事をよんでみたほうがいいかも。ただ、本当にこの意見には賛成です。水泳はクラス分けするのに、なんで学力は成績順にしないのか。やはり、成績がよくない子たちのクラスは、学級崩壊してしまうからですかね。学級運営が難しすぎるか、やっぱり。


公立小学校で、上位のクラスに入るために、また塾通いの子がさらに増えるっていうことにもなりかねません。そうなると、もうどうどうめぐりですね。


教育再生会議では、座長の野依先生が「塾禁止」なんていうことも言い出しているみたいですね。自由経済社会ですから、そんなことはできやしないのに、なにを言っているんだか、ノーベル賞受賞者が。まあ、そういいたくなる気持ちもわからないではありませんけど。この格差と公立教育、私立教育の堂々巡りの議論のなかでは。


話はもう、してもしょうがない段階です。一つ一つやっていくしかないね、娘よ。正月はゆっくりとはいかないまでも、気分転換させてあげたいです。