大臣になった男


財務省が、苦しい台所事情をアッピールするために、
制作した啓発ビデオ。大臣になった男
ゴールデンウイークでニュースもなく、
記者はどうでもいい穴埋め原稿を出してから、休みを取ります。
それで、目についたんです。普通なら、字にならないよね、啓発ビデオ。


まあ、苦しい台所事情は、よく分かりますが、
財務省は、まるっきり、財政赤字に対する責任とかは感じていないんだろうか。


事務屋さんを自任する官僚の皆さんたちには、ないんだろうね。
あくまで、予算を決めるのは国会だから。
そして、国会に議員を送り出しているのは、国民だから。
ということで、足りない分は、
国民が負担しなくちゃならないっていう論法なんですね。


しかし、もうちょっと政府を小さくしてくれないかね。


エリート官僚が作成した5か年計画を政府が実行し、
民間がそれについていくような
時代はもうすでに、遠い過去になっているわけだから。
官僚のみなさんは、
ルール作りとルール破りの監視だけしていればいいわけですよね。


と思っていたら、大間違いのようです。
経済財政諮問会議のウェブサイトを見ると、出るわ出るわのビジョン祭り。
官僚は、やはりまだまだ、計画とかプランとか方針とかの作成が
主な仕事なんですね。


とにかく「よらしむべし、知らしむべからず」の財務省
やばい台所事情をさかんにアッピールしているってことは、
負担アップを心理的に受け入れるような誘導を始めているってことですね。


ちなみに「大臣になった男」は、夢落ちです。
お国の啓発ビデオらしいや、と苦笑。お約束だな。
でも、けっこう金かけて作ってた。
当然、財務省内でロケしてましたけど、役者はプロだし、
1000万円くらいはかけてたと思う。
まあ、プロダクションに気前よくはらっちゃったんでしょう。
これもまた、税金でつくってんだから、
ブラックユーモアみたいな話と感心しました。