ひばりヶ丘

団地ブームらしい。ということで、私も西武池袋線ひばりヶ丘駅でぶらり途中下車してみました。


まず目に付いたのが、給水塔です。バリバリに光り輝いています。ヤノベケンジ先生の作品のテイストが入っています


団地をウォッチングする人々も鉄道マニアと同様に、いろいろジャンル分けできるらしい。「乗り鉄=乗って鉄道を楽しむてっちゃん」とかと同じ。ちなみにタモリ倶楽部が番組で団地マニアを紹介した際に、「住んで楽しむ団地ファン=住み団」と名付けたんだとか。まだ「私、住み団ですから」と自己紹介しても、市民権を得ていないので、むやみに使うのは危険かも。


独特の形をした団地。上から見ると建物がY字になっているんだそうだ。スターハウスという建物だという。「団地の星」らしい。鉄ちゃんにおける「ブルトレ」みたいな位置づけ。あこがれの対象?


古い住居かもしれないが、団地内のメインストリートは建設当時に植林したであろうケヤキ並木が見事。周辺環境はいいのは確か。容積率がギリギリめいっぱい使って建てる民間デベロッパーのマンションにはないゆとりです。


都市機構は、昭和30年代に建てられた賃貸の団地を順次建て替えていく計画だという。この周辺環境は守られるみたいなので、そう考えるといいかもしれない、と思ってしまいました。


お試しで住んでみたいな古団地。これから首都圏といえども急激に人口が増えるわけでもないし、こういう古い団地の建物をリノベーションするというのもなかなかに都市再開発の一つの手段ではあります。とはいえ、開発したほうがデペロッパーはもうかるし。都市機構の賃貸資産が民間のデベロッパーに不当に安く買いたたかれないように厳しくみていかないといけないような気がする。ひばりヶ丘は郊外だから、たぶんデベロッパーも二の足を踏むだろうけど、再開発が始まった荻窪団地なんか本当にゆとりあるから。民間デベ当たりは政治家動かして切り売りさせたかったんじゃなかろうか。


荻窪団地にもスターハウスがありました。


賃貸の荻窪団地では半分くらいで建て替えが始まっています。まだ建物は取り壊されていませんでした。建築のお知らせです。


敷地が8600坪の敷地に1万2700坪の4階建て低層賃貸住宅とはなんと贅沢なつくり。容積率は150%くらい。公園のなかに団地があるという感じ。荻窪駅から徒歩15分くらいですけど、やはり民間デベロッパーではありえない計画です。


がんばれ、都市機構。3年後に見直しかもしれないけど、民間デベロッパーに不当に資産を切り売りしないでください。いずれそっちにいくから。