マンション建設紛争


年も押し詰まった12月25日、千葉県白井市の白井駅に行きました。最近、マンション建設をめぐる周辺住民と売り主・施工会社との対立にかかわる機会が多くあり、後々参考になるかもしれないと思ったのです。


マンション名は(仮称)レクセルマンション白井。売り主は扶桑レクセル。施工は大末建設。鉄筋コンクリート造の14階建てです。


もめているのは、よくある日影ではありません。当初の青写真では公共施設の用地として開発せずにとってあった白井駅前の3400平方メートルの用地をUR都市機構が扶桑レクセルに売り渡したということに、白井市民の一部が「駅前のにぎわいにはつながらない。話が違う」と怒っている−−ざっといえばこんな感じです。


実際、建設予定地を見ましたが、確かに白井駅の真ん前で、民間のマンションが建つのは違和感はあるなと言う感じです。千葉ニュータウンは、平成25年が開発の最終の年だとかで、背に腹は代えられず、いよいよ千葉ニュー内の空き地の売却を急いでいるみたいですね。都市機構自体が3年後になくなるかもしれないし。


白井市には、立派なまちづくり条例があって、マンション建設などは売り主が近隣住民とよく話し合って「合意するように努めなくてはならない」と定められているのですが、どうもうまく機能していないようです。工事時間や車両の出入り口を近隣住民と話し合う工事協定も結ばれていません。


白井市長はもうはなから売り主と住民をうまくまとめようというつもりはなく、条例がありながら傍観しているようす。立派な条例も結局は行政側がやる気がなければだめですね。結局、売り主にとって近隣住民との話し合いは「努力規定」ですから。


ということで、扶桑レクセルと施工の大末建設は、用地に工事資材の運び込みを始めようとしました。まだ建築確認もでていないのに。それに対して、住民が、資材の運び込みを阻止しようと入り口の前に陣取ってピケを張ったのです。


大末建設と扶桑レクセルは、工事の先は長いのに、近隣の住民とがちんこで対立。住民を「工事妨害で訴えてやる」とかいって、ひとりひとりの名前を聞き出し、ビデオで顔を撮っていました。いやな会社だと思ったので、私もビデオでやりとりを撮りました。これが下の動画です。


もうちょっとどうにかならんのか、大末建設、扶桑レクセル。「大末建設の山本さん」は、ちゃんと話しあいしたほうがいいんじゃないかと思うんですが。